ゴムの種類

ゴムは大きく天然ゴムと合成ゴムがあります。

天然ゴムってどんなゴム?

一番身近なゴム製品というと、何かとお世話になっている文房具の輪ゴムがあります。
輪ゴムの材料は天然ゴムです。
天然といっても人でいうところの個性とは違い、ゴムの木から出る樹液を採取、乾燥させて
作っていて、まさに自然の恵みから出来ています。

実はとても強度が強く、摩擦によるすり減りも少ないため大型車両のタイヤにも使われていたり、
とても頼もしいゴムです。
でも、そんな屈強な天然ゴムにも弱いところがあります。
古くなってきた輪ゴムが固くなって切れてしまう、伸びたら伸びっぱなし、タイヤにひび割れ・・・
皆さんもそんな状態を一度は目にしたことがあると思います。
なぜそんなことが起こってしまうのかというと、大気に長い間触れていることで劣化していく
性質を持っているからです。ちなみに、天然ゴムの記号は”NR”と表します。

ニトリルゴムってどんなゴム?

ニトリルゴムは合成ゴムです。

正式にはアクリロニトリルブタジエンゴム、長くて言いづらいので”NBR”と呼びます。

私たちの身近なものでは使い捨てのゴム手袋に使われていたりします。
ゴム手袋に求めるものは、簡単に破けない、穴が開かない、だと思います。
これを叶えてくれる引っ張り強さ、耐摩耗性に優れているという特徴を持ったゴムというわけです。
その他にも自動車部品、工業用品のオイル回りにも多く採用されており、その訳は油に耐えうる性質を持つからです。

エチレンプロピレンジエンゴムってどんなゴム?

エチレンプロピレンジエンゴムも合成ゴムです。長くて言いづらいので”EPDM”と呼びます。

私たちの身近なものでは水まわりのパッキンに使われていたりします。
EPDMは屋外でのあらゆる環境(太陽光、雨、湿気、温度)に耐え、大気に長い間ふれていても
ひび割れたりしない性質を持ったゴムです。そんなEPDMの敵は油です。とにかく油に弱いので、
油を使わない箇所であれば幅広く使用できます。

シリコーンゴムってどんなゴム?

シリコーンゴムは”VMQ”と表します。

100均に行くと、キッチングッズやお菓子の型などシリコン製品って意外といっぱい売っていますよね。

しかもカラフルなので購買意欲がそそられてしまうのではないでしょうか。
お菓子の型になっているということは、高温のオーブンに入れても問題なし。耐熱性に優れているということです。
キッチングッズにも使われるということは、人の肌に触れるところ、口にするものに使われるというで人体にも安全と言えるでしょう。

引張強度耐熱性耐薬品性耐候性耐寒性耐油性
NBR×
FKM
VMQ
EPDM×
CR
IIR×
U×
NR××××
各種ゴム材の特性