自転車、車のタイヤは黒いですが、なぜ赤や黄色のタイヤがないのか、これには理由があります。
まず、ゴムはもとから黒いのではなくカーボン(炭)を入れることで黒くなります。
そしてカーボンを入れることでゴムを固くしたり(硬度を上げる)、強度をアップさせているのです。
タイヤがタイヤとしての機能を果たすためにはカーボンは必要で、必然的にタイヤ=黒になるのです。
タイヤ以外のところでは、識別のために色を変えたい、外観に馴染むように色を合わせたい、という
ご要望が当然あります。
ゴムの色付けには顔料を使用します。
この顔料には2種類あって「無機顔料」と「有機顔料」です。
とても鮮やかで綺麗な色を作れるのが「有機顔料」です。
「無機顔料」は土や鉱物から作られた色を顔料にしています。
有機顔料(左側)と無機顔料(右側)で黄色を表現するのであればこんなに違います。
有機顔料はとても綺麗な色を作れますが、光に弱く退色してしまいます。イメージはこのような感じです。
無機顔料は鮮やかさと自由な色の再現は出来ない代わりに、光による退色には優れています。
それぞれメリット・デメリットがありますので、色ゴムで製品を作る時は何を優先するかで顔料が
変わってきます。
色合わせの実績も多数ありますので、お気軽にご相談ください!